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蔵元訪問記 〜その1〜 松の露酒造合名会社
 
001 宮崎県日南市、飫肥城下町にある松の露酒造は江戸末期創業の歴史ある蔵である。
飫肥城は九州の小京都といわれ、空港でよく見かける「飫肥天」はこの地が本場である。

蔵の中にある会議室は戦前のローカル線によくある駅長室のようで、「松の露酒造」の看板にも歴史を感じる。
「三丁目の夕日」か「鉄道員」の世界かな。

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工場建屋も木造で戦前の飫肥城周辺の大火の後つくられたとか。
大火の影響で地下貯蔵タンクを増やし、火災の影響のないように工夫されたとか。

200L程度の小さなタンクですが会議室の脇、足元にあります。

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醸造は甕ではなく地下に埋めたステンレスタンクに蛇管で温度管理するもので、杜氏の技術をある程度プログラム化して半自動制御してます。
といってもタンクそれ自体は非常に小型のもので、仕込みロットが小さいことがわかります。

洗浄のおわった蛇管です。この中につめたい水を通して温度コントロールするわけです。

もろみが発酵している最中にタンクの中にクビを突っ込むと酸欠で大変なことになります。
実際にタンク洗浄はもっともリスクの高い仕事でもあります。
もろみの香りを確認するには手で空気をすくって確かめます。隣は安藤専務。

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新鮮な芋が入荷したところです。黄金千貫は傷みもなくとても綺麗な状態です。契約農家との取引でもちろん国産芋しか使いません。
芋は水分含有量が多く、朝採ったものでも2,3日で黒ずんで傷んできます。できるだけ鮮度の良いものを仕込みに使うことはいい焼酎をつくるもっとも大きな条件となります。
そもそも甘藷それ自体は地下茎ですから痩せた土地でいざというときに水分を蓄えるためのものです。水分量が多いのは当然です。

種麹菌って見たことありますか。
こんな形状で納品されます。「河内菌白麹」と表記されています。
松の露酒造では原価の高い強化麹を使うことも多いとか。
ちなみにパッケージを開けた形状は米粒にびっしりと胞子がついている状態で、乾燥したカビだらけの米といった感じです。

蒸した米にこの種麹をふりかけて製麹作業を行います。

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蒸留器もかなり小ぶりなものです。
常圧蒸留用と減圧蒸留用と二種類を使い分けています。

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社屋の裏はすぐ川です。のどかな風景ですがこの川の伏流水が松の露酒造の水源です。
日本の酒造メーカーは地下水といってもほとんどが伏流水ですから水系によってつくりの文化や酒質が似通ってくるということもいえます。
護岸工事をしなければ葦や砂州などで水質も浄化され自ずと伏流水も守られるのですが、写真のとおり片方はコンクリートだらけの状態です。

蔵元訪問記 〜その1〜 松の露酒造合名会社 おわり
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